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悲願であった岡崎城主

 【02//2012】

悲願であった岡崎城主

桶狭間で奇跡的な勝利を治めた織田家とは対照的に、太守今川治部大輔義元を失った今川家は、
壊滅的な大敗では無かったもののその武勇は地に落ちた。

譜代の重臣や有力国人衆を失った今川家は、第十代当主である今川上総介氏真の統治に不安を覚える者や、
義元の死を契機に叛旗を翻す者達が現れだした。
氏真はその者達に安堵状を発給し、動揺を防ぐことを試みるが、絶大なるカリスマ性を持った義元を失った事による諸将の不安は拭い去れなかった。
東海の覇者として君臨していた今川家の衰退は、急速に進む事になる。

今川 氏真(いまがわ うじざね)
戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、江戸時代の文化人。駿河国の戦国大名。
父義元が桶狭間の戦いで織田信長によって討たれ、その後、武田信玄と徳川家康の侵攻を受けて敗れ、
戦国大名としての今川家は滅亡した。
その後は北条氏を頼り、最終的には徳川家康の庇護を受けた。
今川家は江戸幕府のもとで高家として家名を残した。

安堵状(あんどじょう)
鎌倉時代以降、治天の君、征夷大将軍、守護、大名などの主君が家臣の武士に対して、
所領・所職などの知行の安堵(保証)の際に出された文書。

カリスマ性
人々の心を引きつける強い魅力があること。多くの人から支持されること。


桶狭間の合戦により運命を大きく変える事になった人物がもう一人いる。
永禄三年(1560年)五月十九日 夕刻
「今川義元討死」との報が、大高城にいた松平蔵人佐元康の下に届いた。
三河物語によると、
「義元ハ打死ヲ成サレ候由ヲ承候。其儀二於てハ、爰元ヲ早々御引除せ給ひて御尤之由各々申ケレバ、元康之仰にハ、タトヱバ義元打死有トテモ、其儀、何方よりモ聢トシタル事ヲモ申来タラザルに、城ヲ明ケ退キ、若又、其儀偽ニモ有ナラバ、二度義元に面ヲ向ケラレン哉。其上、人之サゝメキ笑種に成ラバ、命ナガラエテ詮モ無。」
と記されている。

報を受けた元康は「織田方の流言」ではないかと疑い、にわかに信じられずにいた。
仮に義元が討死していたとしても、はっきりした事が解らない今、城を出て退く事は出来なかった。
大高城にてその報が確かなものか判断しかねていた元康の下に、
「義元社打死ナレバ、明日ハ信長、其元え押寄成ラルベシ」との報せが入ってきた。
また、鷲津砦や丸根砦にいた朝比奈備中守泰朝鵜殿長門守長持といった今川勢が引き揚げる様を伝え聞き、「もしや・・・」
元康は絶対的な存在であったはずの義元の死を意識するようになっていた。
そして、情報収集にあたらせていた鳥居彦右衛門元忠の状況報告を受け、ようやく元康は全軍に退却を命じる。


永禄三年(1560年)五月二十日 未明
夜が明けきらぬうちに、元康は全軍を率い岡崎へ退却する事になる。
「大高之城ヲ引迫力せラレ給ひて、岡崎にハ未駿河衆が持テ居タレ共、早渡シて退キタガリ申せ共、氏真にシツケノタメに、御辞退有て請取せラレ給ハズシテ、スグに大樹寺へ御越有て御座候えバ、駿河衆、岡崎之城ヲ明て退キケレバ、其時、捨城ナラバ拾ハント仰有テ、城へ移ラせ給ふ。」
大高城を捨て、岡崎に軍を進めた元康は、岡崎城に程近い松平家の菩提寺・大樹寺に陣を取り、兵を休めた。
その頃、岡崎城に残る山田新右衛門景隆ら駿河勢が、一刻も早く駿河へ撤退したいであろう事をよく理解した上での行動であった。
この時すでに元康は、岡崎での独立を考えていたのかもしれない。
義元亡きいま、混乱した今川家を導く事は氏真では無理であろう、そして今川家からの独立は今しかないとの思惑があったものと思われる。
程なくして山田景隆ら駿河勢が岡崎城から撤退する事になる。


永禄三年(1560年)五月二十三日
「捨城ならば拾わん」
松平蔵人佐元康は悲願であった岡崎城入城を果たしたのである。


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戦国乱世を駆け抜けた武士の見た夢
今も語り継がれる歴史に名高い英雄たちは、時代の渦の中で、どのように生き抜いたのか。
戦国城下町
戦国虎太郎が戦国の地に建造させた巨大城下町。
第三章 永禄記
1558年から1570年までの12年間を指すこの時期に、
織田信長が天下布武を掲げ、覇道の道を進む事になる。
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