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小牧山へ移城

 【09//2012】

小牧山へ移城


永禄六年(1563年)
織田上総介信長は、美濃攻略のための布石を打ち始めている。
美濃斎藤家を周辺諸国から孤立させる作戦にでた信長は、愛娘五徳と、松平蔵人佐元康の嫡子竹千代との婚約を成立させ、松平家との結びつきを強固なものとした。
翌永禄七年には、北近江の浅井備前守長政と同盟を結び、更にその翌年には、
養女松姫を甲斐の武田大膳大夫信玄の嫡子武田四郎勝頼に嫁がせるなど、
徹底して美濃斎藤家孤立作戦を実行している。

また、この作戦を確実なものとするため、信長は居城を小牧山へ移している。
稲葉山城の斎藤右兵衛大夫龍興と、不穏な動きを見せる犬山城の
織田十郎左衛門信清を狙い続けるための移城であった。
居城を移すという事は、当時としてかなり思い切ったことである。
しかも清洲は、応永十二年(1405年)、室町幕府管領斯波義重が尾張守護職となって以来、
海道に沿う政治経済の中心地的な城下町として栄え、人口は数万に達していたという。


斯波 義重(しば よししげ)
斯波武衛家第六代当主。室町幕府管領。越前、尾張、遠江、加賀、信濃守護。
越前守護として、同国の二宮である織田神社(劔神社)に参拝した折、同社の神官の子息が聡明であったため、
その子息を自身の近習として貰いうけたという。
後に義重は、この近習に、尾張国内の所領を与えた。
近習は織田常昌と名乗り、尾張織田氏の祖になったとされる。
後代、この織田氏は、守護斯波氏を押さえて国内での実権を握り、やがてその一族の中から織田信長を輩出し、
ついに斯波氏は尾張を追われて事実上滅亡することになる。


二宮御こしあるべきの事
「上総介信長公、奇特なる御巧みこれあり。清洲と云う所は国中、真中にて、富貴の地なり。在る時、御内衆悉(ことごと)く召し列れられ、山中高山、二の宮山へ御あがりなされ、此の山にて御要害仰せ付けられ候はんと上意にて、「皆々、家宅引き越し候へ」と御言葉候て、「爰(ここ)の嶺、かしこの谷合を、誰々こしらへ候へ」と、御屋敷下され、其の日御帰り、又、急ぎ御出であって、弥(いよいよ)、右の趣御言葉候。此の山中へ清洲の家宅引き越すべき事、難儀の仕合せなりと、上下迷惑大形ならず。」
ある日信長は、主だった家臣を引き連れ二之宮山に登り、「この地に城を築き、居城とする。」と宣言し、この谷には誰々、あの峰には誰々という具合に、家臣の屋敷割りまで決定してしまう。
住み慣れた清洲を引き払い、二之宮のような山中に移り住むことになった織田家中は、大混乱となった。
また、清洲の町民達にとっても迷惑な話であり、たがいに不満をささやきあったという。
そこで信長は、家臣や領民の不満を和らげるため、二之宮への移城を諦め、移城先を「小牧」に変更している。


信長公記には次のように記されている。
「左候ところ、後に小牧山へ御越し候はんと仰せ出だされ候。小真木山(こまきやま)へは、ふもとまで川つづきにて、資財雑具取り候に自由の地にて候なり。どうと悦んで罷り越し候ひしなり。是れも始めより仰せ出だされ候はば、爰も迷惑同前たるべし。」
清洲から小牧へは、麓(ふもと)まで川続きであり、二之宮と比較すれば、人馬、道具の移動は容易であった。
信長が出した移住地変更の報せに、家臣や領民は大いに喜んだという。
ここに信長の知略があった。
最初に難所の二之宮への移転を表明し、その後で場所を移りやすい小牧に変えたことで、
清洲からの移転そのものに対する不満をやわらげたのである。
信長の居城となった小牧は、清洲城の北東三里、尾張平野の中央に位置する、標高八十五メートルの山であり、
尾張国中を一望に見渡せる要害の地であった。

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戦国乱世を駆け抜けた武士の見た夢
今も語り継がれる歴史に名高い英雄たちは、時代の渦の中で、どのように生き抜いたのか。
戦国城下町
戦国虎太郎が戦国の地に建造させた巨大城下町。
第三章 永禄記
1558年から1570年までの12年間を指すこの時期に、
織田信長が天下布武を掲げ、覇道の道を進む事になる。
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