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父子の対立という思いがけない事態が発生

 【05//2014】

新たな蝮・誕生



手段
新九郎、外見、無念に存知、十月十三日より作病を構へ、奥へ引き入り、平臥侯へき

弘治元年(1555年)十月十三日
斎藤新九郎義龍は、一計を企て、仮病を装い奥に引込み、床に伏せた。

義龍は父 道三から「無能」と評されていたが、戦国大名としての器量は充分に備えており、
道三にも劣らぬ戦国の梟雄であった。


弘治元年(1555年)十月二十二日
義龍重病の報せを聞いた道三は、次男孫四郎龍重に家督を継承させるべく策を練るため、
美濃稲葉山城下の別邸に下りた。

ここで義龍が動く
義龍は伯父である長井隼人正道利を、弟二人のもとへ使者として遣わした。


戦国Check✓

斎藤 龍重(さいとう たつしげ)
戦国時代の武将。通称は孫四郎。官位は右京亮、雅楽助。美濃国主 斎藤山城守道三の次男。
父斎藤道三から寵愛を受けるが、謀反を起こした兄斎藤義龍により謀殺される。

美濃稲葉山城(みのいなばやまじょう)
美濃国厚見郡井口(現在の岐阜県岐阜市金華山)にあった城。

長井 道利(ながい みちとし)
美濃斎藤氏家臣。美濃関城主。通称は隼人佐、法名は徳翁。
出自は長井長広の子(美濃国諸旧記)、長井利隆の子(美濃明細記)、斎藤道三の弟(武家事記)と諸説あり、
はっきりしない。
道三の若いころの子で、義龍が生まれてから庶子扱いになったとも言う(横山住雄「斎藤道三」)
斎藤道三・義龍・龍興の斎藤家三代に仕えた重臣で、美濃可児郡・中美濃に勢力を築き、対織田戦で活躍した武将。



謀殺

「伯父の長井隼人正を使にて、弟二人のかたへ申し遣はす趣、既に重病、時を期する事に侯。

対面候て一言申し度事侯。入来侯へかしと申し送り侯」


義龍は二人の弟に、
「私は既に重病であり、今はただ時を待つのみである。
今後の事について相談したい事がある為、寝所まで来なさい」と申し送った。

孫四郎龍重喜平次龍定は、長井道利と共に兄・義龍のもとを訪れた。



「長井隼人正、次の間に刀を置く。是れを見て、兄弟の者も同じ如く、次の間に刀ををく。奥の間へ入るなり。

態と盃をと侯て、振舞を出だし、日根野備中、名誉の物切のふと刀、作手棒兼常、抜き持ち、

上座に侯へつる孫四郎を切り臥せ叉、右兵大輔を切り殺し、年来の愁眉を開き、則ち山下にこれある山城道三かたへ、

右の趣申し遣はすところ、仰天致し、肝を消すこと限り無し。」



寝所の前まで来た長井道利は、次室で刀を外し、奥の間へ入って行った。

それを見た孫四郎と喜平次も、道利に習い、その場に刀を置いて対面の席に着いた。

見舞いに来た弟達に、義龍は酒を振舞い、上座に座らせた次男孫四郎に、斎藤家の行く末などを語って聞かせた。

そして盃を重ね酔いが回ってきたところに、日根野備中守弘就が、刀を差したまま現れ、
自慢の太刀を振り回し、上座の孫四郎を斬り伏せ、続け様に喜平次を斬り殺した。


戦国Check✓

斎藤 龍定(さいとう たつさだ)
戦国時代の武将。通称は喜平次。官位は玄蕃。美濃国主 斎藤山城守道三の三男。
父斎藤道三から寵愛を受けるが、謀反を起こした兄斎藤義龍により謀殺される。


日根野 弘就(ひねの ひろなり)
戦国時代から安土桃山時代の武将。通称は徳太郎、備前守、備中守。美濃斎藤家家臣。美濃本田城主。
斎藤道三・義龍・龍興の美濃斎藤家三代に仕えた重臣であったが、斎藤家滅亡後、遠江国の今川氏真に仕えた。
今川没落後は、浅井長政に仕えた。
その後、織田家、豊臣家に仕え、慶長五年(1600年)の関ヶ原の戦いでは、東軍に参加するものの、
西軍内通の証拠を隠滅した疑いで自害させられている。




対立
父 道三が得意とした謀略(ぼうりゃく)の末、新九郎義龍美濃斎藤家当主の座を守り抜いたのである。

戦国の梟雄として名乗りを挙げた義龍は、こともあろうに父 道三に、弟殺害の一部始終を報告している。

報せを受けた道三は仰天し、城下を焼き払い、火煙に紛れて稲葉山を脱出している。
稲葉山脱出に成功した道三は、長良川を越えて山県郡美濃大桑城に入り、息子義龍と対峙する事になる。

弘治元年は、両雄動かぬまま年は暮れたが、雪解けとともに情勢は一遍し、
春になってついに両雄は決戦を決意するのである。


戦国Check✓

謀略(ぼうりゃく)
人を陥れるためのはかりごと。

長良川(ながらがわ)
岐阜県郡上市の大日ヶ岳に源を発し、三重県を経て揖斐川と合流し、伊勢湾に注ぐ木曽川水系の一級河川。
濃尾平野を流れる木曽三川(木曽川、揖斐川)のひとつ。
なお、下流の一部では愛知県にも面し、岐阜県との県境を成している。

美濃大桑城(みのおおがじょう)
美濃国山県郡大桑(現在の岐阜県山県市大桑)にあった城。

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